なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

ハッピーですか?

キサラギ鑑賞中の出来事なのだが、俺の1つ開けた右隣が30歳位&3歳位の母&娘だった。ちびっ子が楽しめるような作品ではないので、上映中に絶えず母に何やら話し掛けたりひとりごちたり。 その都度母が『シーッ、黙って』と言うのを繰り返す。娘も勿論だが注意する母の声も結構耳障りでスクリーンに集中できない。そのうち飛び跳ねたりもしだした。母も娘に注意してばかりで、映画には集中できてなさそうだ。
俺は迷惑な客が付近に居れば注意するのだが、さすがに3歳児に『ちょっと静かにしてね』と云っても無理だし、周囲に気遣って娘を注意している母もなんだか気の毒だ。
映画の内容から娘がムズがるのは十分予測出来たはずだが、母はどうしてもこの映画を観たかったんだと思う。 しかもこの状態では誰もがハッピーではない。
俺は短気なので、上映30分位で途中退場してスタッフに理由を伝えて別の上映回に振り替えてもらう事を考えたが、それは結局自分さえよければOKという自己中心的な行いだと気付いた。
俺は意を決して母に言った『あの〜、すみませんがそろそろ出て行ってもらえませんか』、母は申し訳なさそうに『はい、すみません』と答えて娘の手を引いて出て行った。娘と他の観客はこれでハッピーだよね。母もハッピーですか? 俺はどうですか?