MOVIX八尾、スクリーン7で鑑賞。
宇崎竜童演じるオリオン座館主が亡くなって、残された未亡人の宮沢りえと従業員の加瀬亮に在らぬ噂が立つ。二人を間近に見るうどん屋主人でさえその噂を否定しなかったのが、この作品の中で最も悲しかったシーンです。
オリヲン座のお客さんが少なくなっていって、二人が売店の売れ残りアンパンを食べるシーンで、加瀬亮が「わての役不足やろか」と云うセリフがあった。ＴＶのバラエティ番組ならば良く有りがちな『役不足』と『力不足』の間違いだと受け流せるのだが、まさか大勢のスタッフの中で撮影（アフレコ）されているはずなのに、こんなベタな間違いが残ったままで上映されるとは思えない。では、意図的に『役不足』を使ったのか、加瀬亮演じる留吉は苦労人で学はないが、演出としてここで誤用させる意味がない。やっぱりベタな間違いなのか、だとしたら残念である。
それから、田口トモロヲ、樋口可南子の夫婦がオリヲン座のさよなら上映の後でどうなったのかもエピローグで描いて欲しかったなぁ。
久しぶりに観たのですが宮沢りえがイイ感じで歳取ってました。若い頃の面影を残しながら上品さが醸し出されてきてます。
http://www.orionza-movie.jp/
