なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

休暇 (2008,日本)


シネポップ敷島、スクリーン3で鑑賞。
序盤で三島(大杉蓮)が大塚(柏原収史)に坂本(菅田俊)が精神的にちょっとおかしくなってしまったのは、刑務官の仕事を長く続けているからだ、と云うセリフは、平井(小林薫)が愛情も興味も無い美香(大塚寧々)と結婚してしまった理由に繋がっている。それでも新婚旅行の最後の夜に美香がそれを言い当ててしまうところから平井が美香に心を開いて行き、その夜明けに美香の連れ子である達哉(宇都秀星)がおねしょで起きたときに平井が抱きしめて「ごめんな」とつぶやく。ここは金田(西島秀俊)の死刑執行で首を吊られて暴れる彼の脚に、平井がたじろぎながらもまるですがりつくように後ろから脚を抱きしめたのと対比になっていて平井がようやく安堵する場面である。
死刑囚金田を演じた西島秀俊は迫真の演技で、いつもは二人の看守のはずが、その朝は3人の足音が近づき自分の死を察知し、身体が撃ち震える様は観ている私にも十分死の恐怖を味合わせた。
面会シーンと遺書を書かせるシーンでの、何も動かない長回しの間が演出上最高の見せ場であります。
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