なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

五周年

あの時、私は大阪市内にあるビルの5階の窓際の席で働いていました。
先ず、その窓に吊り下げられたタチカワブラインドがカサカサカサカサと小刻みに擦れ合う微かな音に気が付きました。その音が地震の揺れによるものだとすぐには判らないほど、それは今までに私が経験したことのないゆっくりと長い揺れでした。それまでそれぞれの仕事をしていた周囲の者同士で顔を見合わせました、『揺れてる?』『長いよね?』 。
二つ隣の席の人が(多分)Yahoo!地震情報のページを開いて、一言呟いた。『これ、笑い事じゃないです。』
その画面を覗き込むと地図の東北地方の東側に震度を表す『7』の文字があった。
つづく、