私が帰宅すると母が『銀行で下ろしてきたお金も通帳もない』と言い出した。もちろんいつかはこんな事が起こることは想定内だったので、被害を最小限に抑えるためにも、また、もうATMの操作が出来ないこともあり、あらかじめ記入捺印した出金伝票と通帳を持って行き窓口で対応してもらうようにしている。銀行に行って出金した事は確からしいのだが、自宅まで持ち帰ったのか途中で失ったのかは不明。
今日の母の予定は、次の通りだったのだが、銀行に行く前後の行動が聞くたびにコロコロ変わり、自分でもどの順番だったのか分からなくなっているようだ。
- 体操教室
- (一旦帰宅して)昼食
- 美容院
- 銀行
- イオン
バッグの中や母が仕舞い込んでしまいそうな引き出しや戸棚を調べたのだが見つからず、2時間ほど探しても手がかりが見つからないので家宅捜索を諦めて母を寝かし付ける。しばらくして母が寝室からリビングに戻ってきて黙って食器棚の引き出しを開くと、そこに通帳と現金があった。その引き出し、私はすっかり普段使わないシルバーが入っているものだと思っていたのだが、実際には使っていない財布や小銭入れがいくつか出てきた。他に大金や重要書類は入っていなかったが、数十年前の父の手帳が出てきた。10数年前の妹の様子が日々記録されていた。
お盆も近いことだし、亡くなった父がこの手帳を私に見せたくて母に財布を隠させたのかも知れない。生前からそうでしたが回りくどいやり方は死んでも治らないようです。w