なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

何かがない

午前中、母がトイレに行った後、洗面所で着替えている気配があったので様子を見に行くと予想通り便失禁でパンツを汚してしまったようだったので、私は「大丈夫? パンツは私が洗っておくね」とつまみ上げようとすると、「自分で洗うからいい」と母はまだ私に恥ずかしさや遠慮があるのか頑なに拒否してくる。まあ、この辺りはいままで何度か繰り返して来たやりとりなのですが、その後私がキッチンで昼食の仕度をしていると庭の水道でパンツを洗おうとしていた母が勝手口から現れ、「何かがない。。。けれどそれが何か分からない」と言う。洗濯用のウタマロ石鹸ならそこにあるよと指差すと、「いやそうじゃなくて。。。」といいながら庭へ、再び「何かがない」といいながら戻ってきて「バケツがないの?」とたずねると「いやそうじゃなくて。。。」といいながらまた庭へ、そしてその後何度も庭と勝手口を往復しては「何かがない」と繰り返す。私は野菜を切りながら、「寒いし風引いちゃうし後で洗ってあげるから、一旦家の中に入って」と云うと、諦めたのか一度は居間に戻ってきた。
しばらくして再び母は庭の水道のところに戻って来たようで、今度は問題の何かが見つかったらしくジャブジャブと手洗いしている気配があった。それが終わった後で「さっき見つからなかったもの分かったで、パンツやってん」と母は嬉しそうに言った。