なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

面会

今週もまだ隔離中ではあったが、面会前に「だいぶ落ち着いて来られました」と看護師より告げられる。病室に入ると妹はベッドに横になっていて半分寝ていた。椅子に座るように言うと、自分では起きられないから私に起こして欲しいと言う。確かに妹はこの1ヶ月でさらに体重が増えたように見える。
差し入れを食べさせながら話をするが元気は無く目線も合わせてくれない。支離滅裂な話に付き合っていると、父の話が出る「お父さんがこの間来て、紺のバッグに生理用品いっぱい入れて持って来てくれたで。お父さん死んだけど時々自転車に乗って来るねん。」と言う。妹にとって死は永遠の別れでは無くて、そのようなもので良かったと思う。私もきっと死んでしまった後も毎週土曜日はここに来るのだろう。安心した。
先週気付いた顔の湿疹は変わらず、だが本人は別に痒みや痛みは無いようである。
個室に移ってから取り外されていたトイレのドアが付けられていた。ただトイレの水は流れるが洗面の方は止められていた。
先週まであった箱ティッシュと尿漏れパッドのストックがゼロになっていた。妹は新しい箱ティッシュを渡すとまだ前のが残っていても新しいのを開けてしまい、先週は机の上に開封済みが4箱もあったのに一つも無くなっていた。尿漏れパッドも前回の面会での補充後は30個以上あったはずなのにこの1週間で一気に使い果たし、詰所で生理用ナプキンを貰ってきていた。