なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

彼女とデートの待ち合わせをする男性

妹の面会が終わって病院のロビーでブログを書いていると、座っていたテーブルに男性が近づいて来て、近くの壁コンセントを指差しながらスマホを充電したいので相席しても良いかと尋ねてきた。
私が「どうぞどうぞ」と言うと「優しい人で良かった、あっち行けとか言われたらどうしようかと思った」とゆっくり話し始めた彼は軽度の知的障害があるように見えた。
3月に付き合い始めた彼女とこれからデートで、その待ち合わせだそうだ。できたらその彼女と結婚したいとも話てくれた。
「ちょっと席を離すのでスマホを見ていて欲しい」と言って彼はどこかに行き、しばらくして戻ってきた時、優しくしてくれたお礼だと言って、私に缶入りのミルクティーを渡してくれた。ここは肌寒いのでホットの方が嬉しいが、缶はとても良く冷えていた。
彼は自分の飲み物を持っていなかったので、「良かったら半分飲みますか?」と尋ねるが、私に遠慮したのか全部私にくれた。
私はこういう時の為にいつも持ち歩いている百均の食品サンプル根付の中から、餃子を選んで彼にお返しする。
「また会えるといいですね」そう言い合って、私はテーブルを後にした。