なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

妹.面会

私が面会室で待っていると、先程まで寝ていたのか妹は虚ろな表情で入ってきた。
頬杖をつきながら差し入れを食べ、目線も合わず笑顔もなく自分からは話そうとはしない。こんな時は私も無理に話す事なく、妹を静かに見守る。
私が持っていた三ツ矢サイダーのペットボトルを見て欲しがったのでコップに分けて飲ませると、元気が出たのか少しずつ話をするようになる。と言ってもいつもの「〇〇は家にあるか?」と云った自分の持ち物の確認だが、そのうちは半分位は現実には存在しない。