失行症状により鍵(key)を使って玄関ドアをアンロックする事が難しくなって来たので、母用のキーレスエントリーを作っていたのだが、ようやく母一人で安定的に運用できるレベルにH/W, S/W の調整が完了しました。
技術的に難航したのは、靴底のRFIDタグとリーダーの配置で、最初はドア前の三和土にリーダーを一つ置いて、これを踏んでもらい靴のインソールの爪先に付けた一つのタグで反応させるようにしていました。私がテストした時にはOKだったのですが、実際に母に使わせてみるとリーダーの位置とタグの位置を合わせる事が出来ませんでした。そこから試行錯誤を重ねてリーダーを3つに、タグを片足7枚にしストライクゾーンを広げる事で解決しました。
次に当初はドアとロックの状態検知も同じサブシステム上で行っていたが、室内の他のドアも検知出来る汎用のドア状態検出サブシステムに移行し、RFIDによるアンロック（Web-APIのリクエスト）に機能を単純化しました。
次に物理的に施錠されているかどうかの検出も、考え抜いた末にキーシリンダー のカンヌキとドア枠の受け口そのものを導体と絶縁体に加工しプッシュスイッチ化する事で実現しました。
moritashigeru.hatenablog.com
moritashigeru.hatenablog.com
ちなみにこちらが初期の頃のRFIDステッカーの貼り方、圧倒的にストライクゾーンが狭い。
