なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

墓参り、母方の墓地で出会った認知症の女性

今回も親戚の墓参りツアーに同乗させてもらう。

母方の墓地のゲートを入ったところ、丁度入れ違いに出て行こうとする一人の女性が母と伯母に声を掛けて来た。その70歳くらいの女性は親しそうに二人と挨拶を交わしていた事、また服装が割とラフだった事もあり、近隣にお住いの二人の知り合いなのかと思っていた。私は簡単に挨拶を済ませて先に一人で墓掃除を始めた。しばらくして二人が来たので、先程の女性のことを聞いてみると、どうやら知り合いでは無いらしく、同じ話をずーっと繰り返していたとの事。
そうこうしていると先程の女性が手に卒塔婆を持ってやって来た。その卒塔婆は女性の母のものらしく、二人と会わせたくて持ってきたらしい。
彼女は自分の母がどこに住んでいたか、いつ亡くなったのか、たまたま今日二人と会ったのは引き合わせてくれたから。そのような事を繰り返し繰り返し私達に嬉しそうに話してくれた。私はその話を毎回初めて聞くようなリアクションを返しながらお墓参りを進行し、せっかくなのでお互いの墓標にお線香をあげて合掌しあう。
こんなに話好きで誰とでも積極的に仲良くなれるような人でも認知症になってしまうのかと思った元旦の午後でした。