なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

母の医療メモ.軟便失禁

朝食、歯磨きの後、母の歩行訓練に出掛ける前にトイレ誘導すると、リハパンの中で軟便失禁していた。
原因らしきものを考ると、朝食中の拒否が普段より激しく、顔中汗をかいていたのでテーブルの下から扇風機で風を送っていたのだが、それでお腹を冷やしてしまったのかもしれない。

一旦リハパンを履かせたままで便座に座らせる。
デイケアで週5の入浴サービスがあるので、自宅でのシャワー浴も6月からは終了していて介護用シャワーチェアや母用の浴用ナイロンタオル等も浴室から撤去していたが、このような大便失禁時に備えてすぐに使えるように用意はしていた。

頭の中でこのケースでの対応手順を確認し、浴室、脱衣場の方を諸々準備。もう一度トイレから浴室、浴室から脱衣場、そして車椅子への移乗までの手順と照らし合わせながら、浴室内に配置した介護用シャワーチェアやポリ袋をセットした屑籠、タオル、ボディソープ、シャンプー、シャワーヘッドとホースの位置、脱衣場でのバスタオルや着替えを確認。
最後に私自身が服を脱いで下着姿になり、自分にGOサインを出す。

母は先月までに比べると浴室内の手すりを掴んでいても立っている事が難しくなっていた。そのため壁に押し付ける形でなんとか立たせて、慎重にリハパンの左右の接合部を破って脱がせる。コツは右側の接合部を下から上に5ミリ程残して剥離し、左側は下から上に全部剥離、再度右側の最後に残った5ミリを破ってお尻側からリハパンを抜き取り屑籠にセットしたポリ袋に入れ封をして浴室から脱衣場に出し、浴室のドアを閉める。神経を使う作業はここまで。
シャワーでうんこを洗い流して、チェアに座らせシャンプー、ボディソープを使って洗髪、洗体。ドアを開けてチェアごと90度ドア側に回転させ、私は脱衣所側に出てバスタオルで拭き上げる。最後に座ったまま脚を上げて院部と肛門をペーパーで拭いて、リハパンとズボンは足を通して出来るだけ上げた状態で服を着せる。
車椅子を脱衣場前まで移動させ、母を立たせて洗面台に掴まらせた状態でリハパンとズボンを上げて、車椅子に乗せて介護室のテーブルまで移動、車椅子のサイドブレーキを掛けて安定化完了。力仕事はここまで。
脱いだズボンをチェック、目視では便汚染は無いが便臭があるので後で予洗するため浴室に投げ込む。
軟便とリハパン入りポリ袋をさらにポリ袋に入れ2重にして密閉、庭のバイオハザード専用ゴミ箱に入れる。*1
手洗いして、母に水分補給させる。
気付けば私も汗だくだったので、浴室内の片付けと便臭ズボンの予洗のついでにシャワーを浴びる。

歩行訓練はキャンセルした。

*1:ゴミ出しのルールに従い、通常便ならばそれだけをトイレに流して処理し、リハパンやオムツだけを可燃ごみに出すのだが、リハパンに着いた軟便はそのまま可燃ごみに出している。これを衛生的にトイレに流して下水と可燃ゴミとに分離する方法は今後の課題である。