なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

美しき野獣

布施ラインシネマで鑑賞。

復讐に駆られた刑事、正義感故に軋轢を辞さない検事、そんな二人がヤクザの大ボスと対峙する物語。

圧倒的な量と激しさの暴力はなっとくのR−15指定である。ただ、それは無駄にちりばめられているわけではなく、ストーリーに深みを与えている。 二人の主人公の生い立ちは深くは触れられないが、その悲壮感漂う生き様に大きく関わっているので、もう少し掘り下げても良かったと思う。

刑事が殺された弟の復讐をしている事を知った検事が『検察は笑われ物だ!』と激しく怒るシーンがあるのだが、日本の場合だとそこまで怒らないと思うので、この辺りは日本と韓国の司法システムや倫理観の違いなのだろうか?

ラストで検事は正義感ではなく刑事を殺された復讐心に駆られてヤクザの大ボスを射殺するのだが、その淡々と銃弾を撃ち込んで行くところがまた悲しくて感動的である。

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