なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

砂の器 (1974,日本)


なんばパークスシネマ、スクリーン3で鑑賞。(再映、2回目、デジタルリマスター版)
ファーストシーン、夕日が沈む砂浜で砂の器を並べる少年。 これを見て一気に33年前の公開時の記憶が甦った。社会派小学生だった頃の俺がこの映画の事を TVCM で知り、父に頼んで当時の南街劇場に観に連れて行ってもらったんだわ。
やっぱりイイ映画だわ、構成が素晴らし過ぎです。事件を追う刑事の丹波哲郎森田健作、犯人の加藤剛。交互にシーンが入れ替わり、すれ違う。捜査会議での丹波哲郎のモノローグ、『宿命』を演奏する加藤剛、父と子の辛い旅の回想、この3シーンで緻密に織り上げられたクライマックスは33年立った今でも同じ感動をくれた。
余談だが橋本忍脚本、丹波哲郎主演だから東宝だとばかり思い込んでいたのだが、松竹のロゴトレーラーが映し出されて最初驚いた。脚本は山田洋次と共同で渥美清も出演していたし、ここは松竹&東映の系列シネコン、そのオープン記念の再映なのだから東宝ってわけはないのですな。