MOVIX八尾、スクリーン6で鑑賞。(神聖いまけ)
年間ベスト候補作品です。
太郎が大人の大部屋に移ってきた時、松重豊、光石研、タエ婆さんの反応をササササッって感じでカメラが切り替わる。一瞬だがこれからこの部屋で起こる物語を予感させるカットです。
中でも松重豊演じる捨次が深夜のロビーで、太郎に自分の惚れた女の話をするシーンは、捨次の見た目とは違う優しさに満ちた人間性が滲み出している。
函館山で雨に降られて、石垣の小さなくぼみで肩を寄せ合って一夜をしのぐ二人。目が覚めると雨は上がり、朝日を肩越しに微笑むたまきが美しい。
神木隆之介が演じる主役の太郎は申し分無いのだが、福田麻由子演じるヒロインたまきが妙に明るくて違和感を感じた。また彼女の顔立ちは田中麗奈にそっくりなのにの、大人時代を演じるのが広末涼子なのも違和感が強い。
ラストシーン、小林克也がはがきを読み、キャンディーズの『年下の男の子』でエンドロールが始まる。この曲をこんな切ない気分で涙しながら聴くことになるとは思わなかった。だけどワンコーラスだけなんだよ〜、フルコーラス聴かせてくれよ〜。
しかし、こんなイイ映画なのにお客さんが俺だけとは。。。もっと宣伝しなきゃですよ。
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