なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

クライマーズ・ハイ (2008,日本)


MOVIX八尾、スクリーン7で鑑賞。(パンフレット購入)
年間ベスト候補作品です。
誰もが誇りと信念を持って仕事している、でもそれが脚の引っ張り合いになってるのが悲しい。新聞を作っているのはいったい誰なんだろう。
俳優陣は全員すばらしい演技ですが、特筆すべきは現場に入る記者役の堺雅人と同行するカメラマン役の滝藤賢一の二人だ。この二人だけが現場の惨劇を目の当たりにして、これを伝えようと死物狂いで東奔西走し電話で記事を伝えるが社内のイザコザでそれは紙面に乗らず、泥だらけで帰社した堺雅人
堤真一にブチ切れるシーンや、滝沢賢一がその事故現場の惨状のショックから錯乱状態になり道路に飛び出して車にはねられるシーンは、観る者の胸を詰まらせます。
事故原因が隔壁破壊であるウラを取りに行ったあと、堺雅人が電話で堤真一に報告するセリフ『この話、出来すぎてると思いませんか?』は、きっと原作者が今も一番伝えたかったなのでしょうね。
あの事故からもう23年も経ったんですね。私はあの日、当時お付き合いしていた女性とアクティ大阪27階のカフェトヨサキから、大阪マルビルの電光掲示板が流し出す日航機行方不明のニュースを見て、二人でびっくりしたのを覚えています。なんと数時間前に私も羽田→伊丹便で帰省したところだったのです。
http://climbershigh.gyao.jp/