なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

リノアスで迷子になって館内放送で自分を呼び出してもらう

通院後、リノアス8階の家族亭で早目の昼食を摂って買い物をして帰る前にお手洗いに行きたいというので3階のトイレに行く。
外出先で母がトイレを使っている間、私はその出入り口が見えるところで待つようにしているのだが、
そのトイレの出入り口の前は雰囲気的に立ち止まっているのは難しく、私は少し離れた椅子のある場所に座って母が出て来るのを待った。ところが、明らかに時間が経ち過ぎていたのでトイレの前まで戻ってみると、どうやら私が待っていた場所からは見えなかった通路があった。まだトイレの中にいる可能性は捨て切れなかったが、私は母が通って行ったかも知れない通路を進み売り場の中を探していると、「八尾市からお越しのモリタハルコ様、お連れ様が2階インフォメーションでお待ちです」と館内放送が掛かった。
私がそこに駆け付けると母がいて、受付嬢にお礼を告げて引き取る。聞いてみるとやはりあの通路から出て行ったようで、近くにいたお店の人に自分から私とはぐれた事を告げると2階のインフォメーションに行くように言われたとの事。
しかし館内放送をお願いする時に、母自身の名前を呼んでもらうとは、やはりとっさの時にはもう私の名前は思い出せなくなっているのを知る。いつかは私が誰だか分からなく日が来る。徐々にその日が迫って来ているのを痛感する。
外出先のトイレでは99%忘れ物をしてくるので荷物は全部私が預かるのだが、今回のケースを考えると携帯電話だけは持たせて置いた方がいいと思った。ただ、手に持っていては個室に置き忘れてくるし、多分自殺した父の首吊りを思い出すのか、ストラップで首に掛けるのもイヤだと言う。(あの後しばらくは長い物全般がNGで、うどんも食べられませんでした。)