母は夜8時前に介護ベッドに入り、介護ルームは消灯。
私はその後自室で作業していたのだが、10時半頃に母が階段を上がって来た。気配に気付いた私はドアを開けると母は「ないねん、トイレがないねん」と云う。1Fのトイレに連れて行き排尿したがトイレットペーパーで拭いていないようだったので一旦リハパンを下ろして拭きとる。*1 もう一度ベッドに寝かせて私は再び2Fの自室に戻る。
数分後に母がまた上がって来て、先程と同じように「トイレがないねん」と云う。今度はトイレには寄らず、そのまま介護ベッドに寝かせる。
消灯したままの介護ルームの椅子に私はしばらく座って母の様子を見守る事にするが、やはり1分もしないうちに起きがりベッドから出ようとする。
眠くないのにベッドに無理やり寝かされているので、比較的静かなタイプの認知症の母でも深夜宅内徘徊と不穏状態になるのだと考え、介護ルームの照明とテレビをONにした。躊躇無く対応を切り替えられるのは、数年前まで妹に同じ問題行動で悩まされていた経験が活きている。
NHKドラマ『スローな武士にしてくれ』の再放送をやっていたので、それを途中からだが母と見る。母はもうベッドから起き上がる事はなく静かに画面を見ていた。私はもう眠気が吹き飛んでしまって、ついでに自制心も吹き飛んだところで、インスタントラーメンを作って食べる。
ドラマが終わりチャンネルを変えると『ナイトスクープ』をやっていたのでそれも最後まで見る。母はテレビに背を向けて眠っていたので、私はテレビと照明を消して2Fの自室に戻る。12時15分頃だった。
翌朝、通所デイの送迎に間に合わせるため6時20分起床。私も眠いが、母はもっと眠そうである。諸々ルーティンを済ませて、母を送迎バスまで見送る。スタッフに昨夜の事を簡単に説明し、眠そうならばベッドに寝かせてもらうようにお願いする。
*1:普段は問題なく出来るのに、排尿後に自分で拭けなかったのは混乱のせいだと思う