なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

月の石




当時5歳児だった俺は無理矢理父に連れられ長い行列の末にこれを見せられて、あげくに何の感動も覚えなかったんだけれど、それを父が知ったら悲しむだろうと子供なりに気を使って、『わ〜すご〜い』ってドラマモードのリアクションをしてみせた。そんなすれっからしな5歳児が41歳児になり月の石と再会して心から溢れる思いは、『パパ、あのときこれを見せてくれて本当にありがとう』だった。 もちろん、面と向かっては言えないけれどね。