なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

紙屋悦子の青春(2006,日本)




布施ラインシネマで鑑賞。

冒頭の現代のシーンでは主演の原田知世永瀬正敏が長年連れ添って来たイイ感じの老夫婦なのだが、相思相愛で結ばれたわけではない。
特攻隊員の松岡俊介は自分の出撃が近い事を知っていて想い合っていた原田知世を整備隊の永瀬正敏に引き合わせる。出撃の前日に挨拶に来た松岡俊介を見送った後で泣きじゃくる場面は悲しすぎるが、この映画のもっとも素晴らしいシーンである。
この戦争が愛し合う二人を引き裂いた悲恋物語は全部で10シーンくらいしかなく、長回しを多用し、舞台劇のような映画です。
ちょっと気になるのはおでんくん、じゃなかった本上まなみがデカい。夫役の小林薫と立って並ぶようなシーンは無かったがお膳を挟んでのツーショットでは本上のデカさと、現代的な顔立ちが仇になっている。決して本上の責任ではないのだが、はっきり言ってミスキャストだろう。

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