なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

ヤーチャイカ (2008,日本)


シネ・ヌーヴォで鑑賞。(香川照之尾野真千子、上映後舞台挨拶)
上映後舞台挨拶の為か開演時間3分前に着いたら既に予告編上映中で、中に入ると通路まで補助席でギッシリでした。
序盤は絶望を、だんだんと平穏を取り戻し、後半は生を取り戻す男(香川照之)を顔の表情で見事に演じています。『写真映画』という手法のなかで写真のモデルとしてではなく、映画の俳優としての演技が素晴らしいです。女(尾野真千子)の過去と現在のドラマも地味ながら絶妙なもので、なぜ二人が惹かれ合ったのかを語る上で重要な鍵となっています。 白い朝の光とシーツに包まれた中でのベッドシーンがとりわけ美しい。それはセックスが生きる事の喜びと強く結びついているからで、女が男に生を分け与えているようでもありました。
舞台挨拶も撮影中の楽しいエピソードが中心で、本当に面白かったです。
『ヤーチャイカ』 覚 和歌子 谷川俊太郎 監督作品