なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

妹.面会

寝起きではなかったものの、面会室に入ってきた妹はボーッとしていて、着ていた茶色のTシャツは所々歯磨き粉で汚れていた。椅子に深く座らせると、黙ってゆっくりと差し入れを食べる。
今日はウクレレを持ってきていないのに気付いたらしく、「ギターは?」と聞いてきたので「今日は持ってきてないけど、次は持ってきて欲しいか?」と訊ねるが返事はなかった。
尿漏れパッドは今回より1回に渡す枚数を徐々に減らしていく事にした。これまでは14枚だったが、最終的に7枚である。今日はレジ袋に入れて12枚で渡したところ、袋の中を改める事もなく、そのまま受け取った。
数ヵ月前から尿失禁の頻度が増え病院側からも紙オムツが渡されているので、最早私が持っていく必要はないのだが、妹は元々生理用ナプキンに執着があり、入院初期は私が持って行かなければ大声で喚き散らすので仕方なく持って行っていたのが慣例となり現在まで続いているわけである。
で、肝心の生理だが最近の妹の話では「薬のせいで今はない」と言っているが、50歳なので閉経の可能性も十分にあり得る。