なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

母.認知症.不穏な御百度参りの最中に転倒する

夕食まで時間があったので御百度参り状態の母を一人で介護ルームに残して、私は2Fの自室で作業しながらモニターに映る母の様子を見ていた。数時間後、そろそろ夕食の支度をしようかと思い始めていた矢先に階下より何かが倒れる物音が聞こえた。すぐさまモニターに目を走らせるが、先ほどまで歩き回っていた母の姿は無かった。慌てて介護ルームに行くと、母はカメラの死角になる介護ベッドのヘッドボードの側で仰向けに倒れていた。
母は、まるで裏返しになった亀のように手足をもぞもぞ動かしながら、まん丸でキョトンとした目で私を見つめた。それは生まれたての動物のような無垢な瞳だった。

上半身を起こして、頭部をチェックするが外傷はない。次に支えながらゆっくり立ち上がらせると、立つことは出来たし、ベッドの柵を伝って歩くこともできた。だが背骨がそっくり返ったレイバック状態で真っ直ぐに立てない。椅子に座らせて手足をチェック、こちらも外傷や内出血は見られない。
しばらくして母はまた自分で立ち上がってベッドの柵に掴まりながら歩き出そうとするが、レイバック状態でバランスが取れずヨタヨタしている。
その後、立ったり座ったりベッドに寝転んだりしているうちに、2〜3時間後にはレイバック状態から元に戻って来て背筋がピンとしたいい感じになる。ここ数ヶ月ですっかり円背が進んできていたので、丁度いい角度で止まったような気がする。
そして何事も無かったかのように、また御百度参りが始まる。
夕食、歯磨きを経て入浴。体を洗いながら母の体を再度チェックするが、異常は見られなかった。(これを書いている12/01午前の時点で、この転倒に関連する異常はない)

なぜ転倒したのか原因は不明。

  • 転倒時の状況まとめ
    • 直前まで御百度参りが2時間以上続いていた。
    • ドア側に頭を向けていた。
      • ドアを開けて介護室に入る際に、ドアの下枠に躓いた可能性がある。
    • 日没後だったが消灯していて介護ルームは暗かった。
      • 私が介護室を離れた時はまだ日中でカーテンも開けていて明るかったので消灯していた。
    • ケーブル類に異常はなく、それらに足を取られた様子はない。