なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

一期一会.聴覚障害の女性

近鉄大阪線.久宝寺口駅で改札を出ようとしたところで、30代女性に声を掛けられる。彼女は最初にデカい声で、自分が難聴であることを伝えて来た。それを聞いて私はマスクを外し、自分の口が彼女に見えるように、そして意識的に口を大きく開いて話すことにした。
彼女は私に JR.久宝寺駅までの定期券付きICOCAを見せながら、振替輸送近鉄に乗ったが自動改札を抜けられず、駅員がいない時間帯なので、私が代わりにインターホンでオペレータと話をして欲しいと云うことだった。
二人でインターホンの前まで行き呼び出しボタンを押すが、呼び出しが立て込んでいるのでお待ちくださいと云う自動音声が聞こえる。私はその事を彼女に伝えてから、待っている間に付近を眺めてみると、インターホンのすぐそばに「振替輸送のお客様は、横の改札機で何もせずそのままお通りください」と張り紙してあるのに気付いた。それを彼女に再び伝えてそのまま通り抜けてもらう。彼女は改札機の向こうからデカい声でお礼を告げたので、私もデカい声で別れを告げた。
その後、ブログ用に下の写真を撮っていると、インターホンからオペレータさんの「お待たせしました。どうされましたか?」と云う声が聞こえたので「すみません、解決しました」と応えて、私自身も改札を抜けると彼女はまだそこにいた。
『あれ、どうしたんだろう?』と思っていると彼女は私が出てくるのを待っていたらしく、ご丁寧にもう一度お礼を告げられてから駅を出て行かれた。

彼女とのやりとりを振り返ると、高い受助力と相待って人を動かすのが上手いと感じた。通りがかりの人に臆せず協力を求められるメンタル、簡潔でありながら十分な状況説明と指示出し、それでいて丁寧で嫌味のない話し方(声はデカかったですがw)。色々と勉強になりました。

それにしてもこの張り紙を最初に見つけられない私と彼女って一体。w