ここ数週間の間に、本格的に母の入浴介護に入る事になる。ようやく手順や注意点を確立してきたのでポイントを書き記しておく。
平時であれば夕食、歯磨き、トイレ、脱衣に続き、浴槽のお湯張りが丁度終わるタイミングで浴室に誘導し、以下の手順で進行する。大小便失禁の緊急時*1も浴室に誘導してからは同様の手順である。
- 掛かり湯
- 立った状態で浴槽から桶に湯を汲み何度か首筋からゆっくり掛ける。
- 今のところはまだ自分で陰部もお尻も洗えるので、それは母自身にさせる。
- 私はお湯を掛けて、どこを洗うかを指示するだけ。
- 立った状態で浴槽から桶に湯を汲み何度か首筋からゆっくり掛ける。
- 洗身
- 介護用シャワーチェアーに座らせて、ボディソープを含ませたナイロンタオルを持たせると、母は自発的にワシャワシャ洗い始める。
- ちなみに背中もタオルを渡してゴシゴシ洗えている。
- ただ、放っておくとところどころ洗い忘れるので、私がその部位を指示する。
- 介護用シャワーチェアーのU字型構造(写真参照)のおかげで、陰部もお尻も母自身でワシャワシャ洗えるようになりました。
- 介護用シャワーチェアーに座らせて、ボディソープを含ませたナイロンタオルを持たせると、母は自発的にワシャワシャ洗い始める。
- 洗髪
- 座ったままで桶で頭からお湯をゆっくり掛けて、上からシャンプーを垂らすと、また自発的に両手で髪をワシャワシャしだすので洗い終わるまで待ち、お湯を頭から掛けて身体と一緒に洗い流す。
- 最初の頃は洗髪にかなり抵抗感があり逃げまくっていたが、最近は慣れたのか協力的になってきた。
- 座ったままで桶で頭からお湯をゆっくり掛けて、上からシャンプーを垂らすと、また自発的に両手で髪をワシャワシャしだすので洗い終わるまで待ち、お湯を頭から掛けて身体と一緒に洗い流す。
- 湯船に浸かる
- 今のところ椅子からバスタブへの移乗に介助は不要。
- 湯船に浸かって落ち着いたところで、私は次の準備へ。
- ただし、湯船に浸かっても1分以内に出てきてしまうので、最低でも5分くらいは浸からせるように時々牽制する。
- お風呂から上がる準備
- ナイロンタオルから泡を洗い流して、私用のナイロンタオルと共に母の手の届かない浴室内の高い位置に移動する。
- 理由:湯船から出てきた時、ナイロンタオルで身体を拭こうとする為。
- 洗面所から脱いだ服や洗濯物を撤去する。
- 理由:浴室から出てきた時、汚れ物で身体を拭こうとする為。
- 同じ理由でこの段階で着替えのパンツやパジャマ等を目に付く場所に出しておいてはいけない。
- 理由:浴室から出てきた時、汚れ物で身体を拭こうとする為。
- フェイスタオルをスタンバイ。*2
- ナイロンタオルから泡を洗い流して、私用のナイロンタオルと共に母の手の届かない浴室内の高い位置に移動する。
- 身体を拭く
- バスタブから脱衣所(兼洗面所)に出てきたところを、まずは用意していたタオルで髪、頭部をワシャワシャ拭く。
- タオルを母に渡し、上から下へと身体を拭かせる。
- 時折拭き残し箇所を指示。
- もし母に最初からタオルを渡して拭かせると髪は濡れたままで、身体もほとんど拭かずに服を着始める。
- タオルを回収。
- 着衣(パンツとパジャマ)
- パンツ*3を母に渡す。
- パジャマの下を母に渡す。
- パジャマの上を母に渡す。
- 立った状態で服を着る動作は問題なく出来るが、着る順序や服の前後ろは介助が必要。
- もしパジャマの上を先に着させると裾をパンツの中に入れてしまうので、基本的にパンツを穿かせた後は、下から上の順に着させる。
- 入浴後
- リビングに移動して、水分補給させる。
以上です。
*1:トイレでの対応はこちらを参照、moritashigeru.hatenablog.com
*2:現在我が家ではバスタオルは使用していない。入浴後もフェイスタオルで拭いて毎回洗濯する。ちなみに、手洗い後はペーパータオルを使用。
*3:予め大便失禁対策用の吸水ライナー取り付け済み