なんちゃって課長日記

社会的入院中の妹を持つきょうだい爺の生活とその周辺

一期一会.聞き書き本の取材を受ける

八尾市認知症地域推進員の山本氏からの紹介で、『やお聞き書きの会』のS中氏の取材を受ける。会や聞き書きについての要旨は写真参照。
介護される人、介護する人、それぞれにA5サイズの冊子が作成され、サンプルを見せていただいたところ、ボリュームはされる人の方が40頁前後、する人の方は10頁前後だった。私の母は既に亡くなっているので、今回はする人としての私の冊子だけと云うことになる。

取材を円滑に進めるために、事前に材料としてこのブログのプロフィールと以前書いたエッセイのURLを渡していたが、挨拶もそこそこに動画を一本見てもらう。これは私と介護スタッフとの会話なのだが、母の介護スタンスを説明するのに丁度良く、今回の取材趣旨とも合致したものである。YouTubeに上げてあるのだが、スタッフのプライバシー保護の観点から非公開設定にしているため、事前には渡せなかったが、拙宅の中で見てもらう分には問題はないだろう。

取材は2時間程で、私と家族のストーリーを話ささせていただく。その全てが知的障害の妹とその問題行動に関連しているため、S中氏は頭を抱え込んでいるようだった。

また、話が進むに連れて、私が『聞き書き』を思い違いをしていた点が見えてくる。
最初に私が山本氏からこの件の打診を受けた時に、私が思い描いていたのは、対象者へのインタビューをベースにしながらも、取材を通じて見知ったその人となり、人物像、周辺状況等を記者独自の視点や肌感を交えて執筆、編集される。そのような対象者と記者にる二人三脚で紡ぎ出される人間味溢れるショートストーリーで、普段はこのブログやYouTubeで私自身の手によって書くしかなかった出来事や心情を、第三者である経験豊富なライターさんの視点を通して描かれる、そんな風に勝手に早合点して楽しみにしていました。

ところがS中氏の説明によると、今回の作成される冊子、『聞き書き』と云うものは、取材時の録音データを文字起こしし、口語から文語に変換、語尾や語調の調整することで、そのすべては取材対象者が発した言葉だけだそうである。

取材後『聞き書き』でググってみたところ確かにその通りで、AIによる概要は次の通りである。

聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法です。

まあ、そんな気持ちのすれ違いはあれど、知らない人と話す事は楽しいものである。