午前1時頃、母がベッドから起き上がった事を知らせるアラートで飛び起きる。しかし枕元に置いたメガネを探すのに手間取り少し遅れて階下に降りると、トイレの前でパンツを脱いでいる母の姿が目に入る。駆け寄って母をトイレの中に入れようと体を抱き抱えるが、母がそれに抗うように体をよじったために、そのまま便器の方に頭を向けて転倒する。硬い便器に頭をぶつけなかったのは不幸中の幸いだが、トイレ前から中まで尿汚染。
その夜はそれを含めて3回もリハパンから溢れる大量の尿失禁で、その度に後始末で汗だくになる。
ケアマネ氏に『入所施設には入れません、自宅で介護します』と言った私の決心を、母に試されているようである。